「明日、仕事に行きたくない」。そう感じること自体は珍しいことではありません。忙しい時期や人間関係で疲れているとき、十分に休めていないときには、誰でも仕事から距離を置きたくなることがあります。
一方で、その気持ちが毎日のように続き、睡眠や食事、集中力などにも変化が出ている場合は、単なる気分の問題として無理に押し切らないことが大切です。厚生労働省も、働く人のメンタルヘルスについて相談窓口やセルフケアの情報を提供しています。
まず確認したい、こころと体の変化
ストレスが強くなると、気持ちだけでなく体調や生活にも変化が現れることがあります。たとえば次のような状態です。
- 朝になると強い憂うつや不安を感じる
- 仕事のことを考えると眠れない、途中で目が覚める
- 食欲が落ちた、または食べ過ぎるようになった
- 以前より集中できず、簡単な判断にも時間がかかる
- 休日になっても疲れが抜けない
- 好きだったことを楽しめなくなった
- 頭痛、動悸、胃の不快感などが続く
ひとつの症状だけで病気かどうかを判断することはできません。大切なのは「以前の自分と比べて変化があるか」「生活や仕事に支障が出ているか」という視点です。
「甘えかどうか」で判断しなくて大丈夫です
つらいときほど、「みんな働いている」「自分だけ休んではいけない」と考えてしまうことがあります。しかし、こころの不調は意志の強さだけで解決できるものではありません。
気分の落ち込み、やる気の低下、不眠などが長く続く場合には、うつ病をはじめとするこころの病気が背景にあることもあります。また、同じような症状でも原因や必要な対応は人によって異なります。
相談を考えたいタイミング
「何日続いたら必ず受診」と一律に決めることはできません。ただし、次のような場合には、早めに医療機関や相談窓口へつながることを検討してください。
- つらさが続き、日常生活や仕事に影響している
- 眠れない、食べられないなど身体面の変化が続いている
- 出勤しようとすると強い動悸や吐き気が出る
- 休んでも回復した感じがしない
- 自分だけではどうしたらいいのか分からなくなっている
今日できることは「結論を急がない」こと
つらい状態の中で、退職するか、休職するか、明日出勤するかまで、すべてを一度に決める必要はありません。まずは睡眠や食事を確保し、身近な人、職場の相談窓口、医療機関など、話せる場所を一つ作ることから始めてみてください。
緊急性がある場合:自分を傷つけたい気持ちが強い、具体的な自傷・自殺の方法を考えている、生命の危険がある場合には、オンライン診療を待たず、119番や地域の救急医療機関など緊急の支援につながってください。
参考情報
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断や治療を行うものではありません。